能美市立宮竹小学校
能美市の資源を使って、地域課題の解決策を考える
2021年11月2日、宮竹小学校で日本海開発のスタッフによる「SDGsを考えよう!」と題した環境学習の授業が行われました。
6年生15名の前に立った日本海開発の南純代社長は、まず廃棄物の回収や処理、有機肥料の開発など、資源再生に取り組む自社の事業内容を紹介しました。続いて、SDGsは「世界のみんなが一緒に取り組む約束事」であることを伝え、子どもたちには国連がSDGsの達成期限としている2030年に向け、そうなってほしい未来の能美市の姿を描いた「環境絵日記」に取り組むことで、持続可能な社会づくりのために何ができるかを考えてほしいと語りかけました。
授業の後半では理解をさらに深めるために、4グループに分かれて能美市版のSDGsカードゲームに挑戦しました。ゲームの目的は「トレードオフカード」に書かれた地域の課題に対して、「九谷焼」や「いしかわ動物園」など能美市にある地域資源が書かれた「リソースカード」を使った解決手段を導くことです。各グループはそれぞれ熱心に話し合いながら、「省エネのためにエアコンの使用をやめたら熱中症が増えた」「緑を増やしたら植物の手入れに費用がかかるようになった」といった問題について考え、最後の発表では「SNSで情報を広めて手取川や七ツ滝で涼む」「手入れをするロボットを企業に開発してもらう」など、ユニークな対策を提案していました。
環境学習授業を終えて〜児童・生徒・先生からの感想〜
○児童・生徒から
「SDGsは5年生のときにも学んだけど、今日はもっと深く考えることができた」
「能美市にはたくさんの資源や自然があることが分った」
「3R(リサイクル、リユース、リデュース)のことを教えてもらったので、自分でも取り組んでいきたい」
○先生から
「地元でSDGsに取り組む企業に授業をしていただくことで、児童たちが地域とつながりながら、能美市への理解を深めることができていると感じます。SDGsの考え方を知った子どもたちには、さらに地域との交流を深めたり、実際の環境保全活動にも参加するなどして、自分たちの『生きる力』を高めてほしいですね」(校長先生)