お知らせ
能美市のSDGsの取り組みを体験できるイベントを開催しました
「第2回フィールドワークショップ
~わたしたちの暮らしに欠かせない「食」から考える「ごみ問題」~」

12月6日、能美市内でSDGsに取り組んでいる現場を「見て」「体験して」学ぶフィールドワークショップの第2回が開催されました。今回は調理や食事で出るごみの削減などに配慮した「エコクッキング」を体験し、市民から回収したごみを処理・処分している「能美市美化センター」を見学して、ごみ問題との向き合い方について考えました。
ごみを出さない料理の仕方を学ぶ
会場の辰口福祉会館には家族での参加も含めて、13名の参加者が集まりました。前半のプログラムでは、館内の調理室で3つのグループに分かれて、環境に優しい「エコクッキング」に挑戦しました。
調理前には講師を務める株式会社日本海開発の南純代社長が、動画なども使いながらエコクッキングについて詳しく解説しました。南社長は、「家庭から出る生ごみの大半が食品残渣であることを踏まえ、エコクッキングに取り組みましょう!」と呼びかけ、3つの大事なこころがけを伝えました。
①食品ロスをなくそう:食材を無駄なく使い切り、食品残渣を減らすことで家庭から出る生ごみを削減する。
②地産地消に取り組もう:輸送エネルギーを抑えるため、地元で生産された食材を積極的に活用する。
③共食しよう:みんなで一緒に食事を楽しみ「共食」することで食べ残しを減らし、環境に配慮した食生活を広める。
これにより、家庭から出る食品残渣を減らし、持続可能な社会の実現に貢献します。
クッキングでは、能美市産のお米、大根、味噌、柚子といった地元の食材を使い、炊きたての新米の香りが食欲をそそる塩むすびは、参加者の自然とこぼれる笑顔からおいしさが伝わってきました。
また、甘い香りが広がる大根の味噌汁は、体も心もほっと温め、箸がすっと通るほどやわらかいふろふき大根に、爽やかな柚子のアクセントを添えることで、世代を問わず親しみやすい一皿となりました。
10代から高齢者まで、初めて出会った人同士がテーブルを囲み、肩を並べて食事をする「共食」のひとときは、自然と言葉が交わされる、ほっこりとした温かな時間となりました。今回のエコクッキングは、シンプルな食材での調理でしたが、お腹も心も満たされ、自然と笑顔があふれる学びの時間となりました。


美化センターのごみ処理事情を知る
ごみを出さない料理と食事を体験したあと、参加者たちは坪野町にある能美市美化センターまでバスで移動しました。山間部に設けられたこの施設では市内で収集されたごみを処理するほか、市民による粗大ごみの持ち込みも受け付けています。
現地に到着した参加者たちは、まず美化センターの職員から施設の目的や設備について説明を受けました。職員はセンターの機能について、収集した燃やすごみを2基の焼却炉で燃やしていることや、燃やしたあとの灰は埋立処分場に運んで埋め立てていること、ごみが一杯になった処分場は使えなくなることなどを紹介し、施設を長く使うためにも、ごみの量を減らすこと、分別を徹底することを呼びかけました。
説明のあとは美化センターのそれぞれの設備をめぐって、実際のごみ処理の様子を見学しました。1日に75トンものごみを燃やせる2つの大きな焼却炉や、粗大ごみを細かくする破砕機、持ち込まれたごみの重さを量る計量機などを見てまわってから、最後に埋立処分場に足を運びました。


環境に負荷をかけない暮らしを考える
現在の埋立処分場は平成14年に整備され、ごみと土の層を交互に積み重ねていくサンドイッチ方式で処分を行っています。参加者たちは小中学校の校庭以上の広さがある大きな処分場が、大量のごみと土でだんだん埋まってきている様子を目の当たりにして、自分たちが捨ててきたごみの行方について思いをめぐらせていました。

今回のフィールドワークショップはエコクッキングと美化センター見学の2つのプログラムを通じて、ごみを減らすことの大切さやそのためのライフスタイルについて学ぶ場となりました。次回以降の開催にもぜひご期待ください。皆さんのご参加をお待ちしています。
○講師から
「皆さんにごみ問題を考えてもらう環境学習の一環として、当社では約3年前からエコクッキングの体験教室を開いています。エコクッキングで皆さんに知っていただきたいのは、私たちの普段の暮らしの中で、ごみがどのように出ているのかということです。
料理なら食材の買い物から献立決め、食器の準備など、一つ一つの段階で意識することで、ごみの全体的な削減や省エネルギーにつなげられます。そうした工夫も料理や食事の楽しみにしてほしいと思っています。今日学んだことをご家庭でも実践して、エコクッキングを続けていただけるとうれしいです」
(株式会社日本海開発・南純代社長)
○参加者から
「エコクッキングに興味があったので親子で参加しました。これまで大根を皮や葉っぱまでは使ったことがなかったのですが、教えていただいたレシピ通りに料理したら、思った以上に美味しく出来上がったので驚きました。家でも同じように、野菜の捨てていた部分も使った料理に挑戦してみたいと思いました」
「自宅で生ごみを肥料にするコンポストを使っていることもあって、美化センターの設備は興味深く見学しました。粗大ごみを細かくつぶして処理していたり、ごみを燃やすときに出る排ガスや排水に有害物質が混ざらないようにしていたりと、環境に配慮されていて感心しました。ごみを減らすことや資源を無駄にしないことを普段から心がけたいですね」





