独自の技術とアイデアで、地域のSDGsを応援
あいおいニッセイ同和損害保険株式会社 金沢支店
国内外で損害保険事業を展開するあいおいニッセイ同和損害保険は、全国の自治体と包括連携協定を結んで、地域課題の解決に協力しています。
石川県内を営業エリアとする金沢支店も、能美市と連携してのみSDGsパートナーズに参加。自動車保険を取り扱う企業のノウハウを活かした安全運転イベントや社内基金による寄付活動などを通じて、能美市民の暮らしをサポートする活動を続けています。

デジタル技術を活かして、能美市民の安全運転を推進
あいおいニッセイ同和損害保険は地域に密着した事業を行っている保険会社として、地方自治体が地域社会の活力を維持することを目指す地方創生の取り組みを応援してきました。
同社では全国528の自治体(2025年2月現在)との間に協定を結んで、全国の各支店に設置した地域戦略室を中心に、それぞれの地域において、どんな支援ができるかを検討しながら、さまざまな活動を進めています。能美市との間では、2021年6月に「地域・暮らしの安全・安心に関する連携協定」を結びました。さらに金沢支店がのみSDGsパートナーズに参加して、地域の安全や安心を守る側面から能美市のSDGs達成をサポートしています。
社会が本当に求める価値をデータやデジタルの技術を活用して実現する「CSV×DX」をテーマに掲げる中で、同社が力を入れている取り組みの一つに、「テレマティクスタグ」の技術を使った安全運転やエコドライブの推進活動があります。テレマティクスタグは自動車の車内に取り付けておくと、車が通ったルートや速度、アクセルやブレーキ、ハンドルの操作など、運転中の詳しいデータを記録して、スマートフォンの専用アプリに送信してくれます。

自動車保険の加入者がどのような運転をしているかを調べられるこの技術を活かして、金沢支店では能美市の老人クラブ連合会の協力で、安全運転の診断イベントを開きました。参加した能美市民の車に電子タグを取り付けて、1カ月間の運転データを記録し、参加者がどれだけ安全運転やエコドライブができたかをポイント制で競い合ってもらい、交通マナーを守って環境にも優しい運転について意識できる機会をつくりました。
加えて、参加者全体のデータを元に、能美市内の各道路の交通状況についても分析しました。中でも急ブレーキや急ハンドル、速度超過などが起こりがちな場所を特定することで、市内で交通事故の発生しやすい危険箇所を明らかにすることができました。金沢支店の地域戦略室で担当課長を務める鈴木祐吏さんは「分析によって得られたデータは能美市にも提供しましたので、今後の交通安全対策に役立てていただければ幸いです」とイベントの成果に胸を張ります。

損害保険会社だからできる方法でSDGsを後押し
ほかにも、社内で運営する「MS&ADゆにぞんスマイルクラブ基金」は従業員からの募金によって、社会や地域のために活動する団体などに向けた寄付や寄贈を行っています。金沢支店では能美市で活動する「三道山子ども食堂」に対して寄付金を贈りました。

金沢支店長の永原貴史さんは能美市でのSDGs活動について、「当社全体で取り組んでいる活動を、引き続き能美市の状況に合わせた形で展開してまいります」との方針を語ってくれました。地域の中小企業にSDGsに沿った経営を勧めるために、自社で開発したツールとして、SDGs経営を学べるカードゲームやSDGs経営の進み具合が分かる簡易診断サービスなども活用していく予定です。損害保険会社の視点とノウハウから生まれた独自のアイデアで、SDGsによる活気ある地域づくりを後押ししていきます。
《お話をうかがった方》
鈴木祐吏さん(あいおいニッセイ同和損害保険株式会社金沢支店 地域戦略室担当課長)
永原貴史さん(あいおいニッセイ同和損害保険株式会社金沢支店長)
関連するSDGsゴール
企業・団体情報
名 称 | あいおいニッセイ同和損害保険株式会社 金沢支店 |
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活動紹介 | あいおいニッセイ同和損保金沢支店は、能美市と連携してのみSDGsパートナーズに参加。安全運転イベントの開催や社内基金による寄付活動を通じて、地域課題の解決と市民の安心・安全な暮らしの実現に貢献しています。 |
住 所 | 〒920-0906 石川県金沢市十間町5番地 |
URL | http://www.aioinissaydowa.co.jp/ |