防災教育で安心・安全な地域を実現したい
損害保険ジャパン株式会社金沢支店小松支社
火災保険や地震保険を取り扱う損害保険ジャパン株式会社は、持続可能な社会づくりに貢献する活動の一環として、各支店が地域の防災や減災につながる取り組みを展開してきました。のみSDGsパートナーズに参加している同社の金沢支店小松支社も、防災知識を学べるゲームや防災グッズの開発などユニークな活動の数々を通じて、災害に負けない安心・安全な地域社会づくりを目指しています。

防災を学べるオリジナルゲームを開発
日本で初めて火災保険を手がけた企業としても知られる損害保険ジャパン株式会社では、SDGsが目指す持続可能な社会を達成する活動の一つとして、気候変動による自然災害が数多く発生する中で、次世代を担う子どもたちに防災に関する知識を学んでもらう「防災ジャパンダプロジェクト」を全国で進めています。
石川県全体を営業エリアとする金沢支店や、その中で能美市を含めた石川県南部を担当する小松支社においても、このプロジェクトに合わせて、地域の防災教育に貢献する取り組みの数々に力を入れてきました。
例えば、金沢支店が2020年・2022年に主催している「SOMPOいしかわパーク」は、県内外の企業や団体が防災に関するブースを出展して、正しい防災知識を楽しみながら学べるイベントです。小松支社ではそうした防災イベントの活動を広めるために、石川県のNPO団体と共同で、オリジナル防災学習ツール「SOMPOで学防ッチャ」を開発しました。パラリンピックの競技種目でもあるスポーツ「ボッチャ」を元にしたゲームで、さまざまな防災用品が描かれたシートの上にボールを投げて、止まったところの得点を競います。令和6年度に能美市で開催された「みんなの街フェスin能美」などでも行われ、来場した子どもたちやその保護者からも「遊びながら防災に詳しくなれる」と好評でした。
ほかにも防災のための活動として、金沢支店では石川県内から調達した素材を使った防災リュックを開発したり、安全な避難場所までかかる時間を色分けした「逃げ地図」を作成するワークショップを開催したりしています。さらに小松支社では勤務する13人のうち8人(令和5年3月31日時点)が防災士の資格を取り、能美市の防災フェスタに参加するなど、実際に防災士として活動しています。主任の川本さつきさんは小松支社で防災活動が活発な理由について、「小松支社には私を含めた能美市民がいます。地域に向ける愛情の強さが、能美市をはじめとする大切なふるさとを災害から守ろうとする思いにつながっているのではないでしょうか」と語ります。


地域に寄り添った活動でまちづくりに貢献
2024年の能登半島地震の被害に際しては、災害からの復興支援活動にも取り組みました。被災地に食料品や生活用品を寄付したほか、能登を出て2次避難してきた被災者の体と心をケアするダンス教室を開くなどしてきました。今後も災害復興の状況に合わせた支援を続けていくつもりです。
防災のほかにも、小学1年生に毎年配布している交通事故傷害保険付きの黄色いワッペンをはじめ、こまつ市民大学でSDGsを体感できるカードゲームの講座を2022年に開催、小松市の里山で蝶が生息できる自然づくりに励んだり、JR小松駅と小松空港をつなぐ自動運転バスの導入に協力したりと、金沢支店や小松支社はさまざまな角度からSDGs達成につながる活動を繰り広げています。小松支社長の寸田真弓さん*も「私たちが持っているツールやアイデアを活かして、その地域に何が必要かを考えながら、市民の皆さんに寄り添った課題解決に取り組んでいきます」と引き続き地域に貢献していくことを誓っていました。能美市でも安全と安心を実現するまちづくりをサポートしてくれることでしょう。
《お話をうかがった方》
川本さつきさん(損害保険ジャパン株式会社金沢支店小松支社 主任)
寸田真弓さん(損害保険ジャパン株式会社金沢支店小松支社長)
*記事内の役職は取材時点(2025年3月4日取材時)のものです。
関連するSDGsゴール
企業・団体情報
名 称 | 損害保険ジャパン株式会社金沢支店小松支社 |
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活動紹介 | 損害保険ジャパン金沢支店小松支社は、地域社会と連携し、防災・減災啓発活動を通じて、災害に負けない安心・安全なまちづくりに取り組んでいます。 |
住 所 | 〒923-0918 石川県小松市京町2-6 |
URL | https://www.sompo-japan.co.jp/ |