地域活動

環境の視点から地域の暮らしを支える

株式会社日本海開発

日本海開発は前身の企業が設立された1960(昭和35)年から、長年にわたって地域の廃棄物処理に取り組んできました。現在は資源再生のプロフェッショナルとして循環型社会の実現に取り組む一方、環境について学ぶ授業の開催やECOキャップ運動などにも力を入れ、SDGsを意識した社会貢献に努めています。

リサイクル事業と社会活動を両輪に

「人と未来と環境を考え地球に優しい企業へ」を企業理念とする日本海開発は、能美市の家庭や事業所から出る幅広い種類の廃棄物を回収し、金属やプラスチック、ペットボトルなどについてはリサイクルに向けた中間処理も手掛けています。樹木を剪定した枝と学校給食などの野菜くずからは有機肥料「ひかり太陽」を生産し、能美市をはじめとする各地の農家と連携して、安心安全なお米づくりにも関わっています。

事業のほかに、地域と手を携えた社会活動にも尽力しています。市内外の住民や自治体、事業所などからペットボトルのキャップを受け入れ、世界中の子どもたちにポリオワクチンを寄付するECOキャップ運動、市内の施設や病院への車椅子の寄贈、能美市の海岸の松林を松くい虫の被害から守るサポートクラブへの参加などを通じて、地球規模の環境保全と地域の暮らしを支える役割の両方に向き合っています。

地域の子どもたちに環境の大切さを伝える授業も行っています。能美市の小中学校を中心に、環境保全の現場を知る工場見学や海岸清掃、小学校の畑で有機肥料で育てた野菜を給食や家庭で食べてもらう食育体験など、資源再生を事業とする企業ならではの教育プログラムを提供してきました。

SDGsで地域のつながりを広げる

近年はSDGsの考え方を取り入れて、活動内容がさらにパワーアップしています。市内で管理するリサイクルステーションでは、SDGsのデザインを取り入れて、ゴミの分別がより分かりやすくなる表示を工夫し、環境に関する授業では、市内の各小学校でSDGsに沿った地域の課題解決を考えるワークショップも行っています。この取り組みを通じて、金沢星稜大学などの高等教育機関とも関わりが生まれ、能美市内外の学校をリモートで結んで地域の未来について話し合う「こどもサミット」も開催しました。

SDGsに沿った地域の課題解決を考える、環境学習授業

「こどもサミット」のように、地域の外にも活動を発信することは、SDGs未来都市である能美市の存在を広く周知することにもつながっています。南純代社長はSDGsに取り組んでいることによる事業への影響について、「ほかの地域の企業からも『一緒にSDGsに関わる活動をしたい』と声がかかるようになりました」と語ってくれました。能美市の内外にSDGsの輪を広げながら、地域へのより幅広い貢献を目指しています。

《お話をうかがった方》南 純代さん(株式会社日本海開発 代表取締役社長)

関連するSDGsゴール

企業・団体情報

名 称 株式会社日本海開発
活動紹介 「地球環境を能美から変える。」地域に根ざす企業として、廃棄物処理のマネジメントを通じ、健全で恵み豊かな環境の継承と持続可能な社会の実現に貢献します。
住 所 〒929-0126 石川県能美市山口町ワ27番地
電 話 TEL 0761-21-6867
URL https://nihonkaikaihatsu.com/

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