環境を大切にし、地域に誇れる企業を目指す
株式会社タガミ・イーエクス
粟生町に本社工場を置くタガミ・イーエクスは、工作機械や建設機械など多種多彩な分野の機械部品を製造している企業です。1965年の創業以来、半世紀以上も拠点を置いている能美市への愛着は深く、現在はSDGsパートナーとして環境整備活動に取り組みながら、社員が働きやすい会社づくりにも力を入れて、地域の発展への貢献を目指し続けています。
環境保全は製品づくりと地域活動から
タガミ・イーエクスは建設機械の世界的メーカーであるコマツの協力企業として成長し、現在は能美市を中心に5つの生産工場を構えて、コマツ製品をはじめとする工作機械や建設機械などの部品やアタッチメントを製造しています。自社でも製品の開発や設計を手掛けており、中でも、土木工事や林業などの現場で伐採された木材を細かなチップ材に加工する機械「ドラムチッパ」は、増え過ぎた木を減らして森林や里山を守ったり、チップ材を燃やして発電したりすることに役立ち、環境保全に貢献する製品として評価されています。
また、地域の環境を整備する活動にも以前から進んで関わってきました。毎月設定しているクリーンデーでは、社員たちが協力して草刈りやゴミ拾いを行って、会社の周辺をきれいに清掃しているほか、市が募集している道路里親制度にも登録し、本社のある粟生工業団地の市道沿いに花の苗を植えて、自然の緑であふれる道路の景観を整えています。こうした活動に力を入れる理由について、吉田昌也総務部長は、「当社には能美市で育った企業として、地域に貢献する義務があると考えています。地元出身者も多い社員たちが、当社で働いていることを誇れるような存在でありたいんです」と語ってくれました。
会社全体での省エネルギーにも努めています。オフィスでは紙の使用量を節約するペーパーレス化、各工場では仕事量あたりの電力消費量を減らす省電力化を進めているところです。どちらも実際の使用量や消費量を記録して、目指す削減量を数値として示すことで、全員が目標をはっきりと意識できるように工夫しています。
働きやすさが企業の成長につながる
2022年からはのみSDGsパートナーズに登録して、SDGsの視点も取り入れながら、より幅広い地域貢献を目指しています。
社員たちがもっと働きやすくなるように取り組んでいる職場の環境改善もその一つです。
例えば、社員の育児休業制度については、女性はもちろん、男性も休みやすくするために、休んでいる間の仕事を職場全体でカバーできる仕組みなどを整えました。
その結果、実際に休みを取得する男性従業員が増えています。さらに年2回、社長が社員一人一人と面談する時間をつくり、その場で聞いた意見を参考に、女性用トイレを整備したり、工場の空調設備を新しくするなど、具体的な改善に結び付けています。
吉田総務部長も「社員みんなが気持ちよく働ける会社になれば、お客様の要望にこたえる製品の開発や地元のSDGsに貢献する活動もなおいっそう進められるはずです」と期待を込めます。今後もこれまでの活動は続けながら、「ドラムチッパ」など環境を保全する機械づくりにも力を入れ、社員同士のコミュニケーションやチームワークを高めるなど、会社が地域や社員と一緒に、持続的に成長していくための方法を探っていきます。
《お話をうかがった方》
吉田昌也さん(株式会社タガミ・イーエクス総務部長)
関連するSDGsゴール
企業・団体情報
名 称 | 株式会社タガミ・イーエクス |
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活動紹介 | 「機械」「装置」に関するものづくり企業として、常にお客様の立場に立った”安全で創造的な商品””品質と信頼性”を提供し、生産活動を通じ、国際社会・環境保全に貢献しています。 |
住 所 | 923-1101 石川県能美市粟生町西2番地2 |
URL | http://www.tagamiex.co.jp/ |