教育情報

能美市立辰口中学校

地域をより良くする研究の成果を発表

2022年12月20日、辰口中学校では「総合的な学習の時間」の全校発表会が行われました。SDGsにつながる地域の持続的な発展に向けて、能美市や石川県が抱える課題について研究してきた辰口中の生徒たち。全校発表会では全学年の生徒たちがそれぞれ取り組んできた中から、特に高い評価を受けた8名の生徒が選ばれ、先生や各クラスの代表者のほか、各教室からリモートで参加した生徒たちの前で研究内容を発表しました。

研究は1年生が「地域を知る」、2年生が「地域について考察する」、3年生が「地域に向けて提言する」と、学年ごとに段階を踏んで取り組み、各生徒は人文学域や芸術学域、理工学域などのゼミに分かれて、所属ゼミに沿ったテーマを選びました。この日の発表でも能美市の民話や金澤町家の保存、外来生物への対応、外国人向けの防災マップ、高齢者の生活を守るシステム、地域情報を発信するアプリといった、さまざまな切り口の研究が揃いました。

一つの発表が終わるごとに、生徒からの質疑応答の時間も設けられ、発表者がていねいに答える姿が見られました。会の最後には谷鋪景子校長先生が生徒たちに向けて、「今日の発表では地域のことを調べて、自分で考え、分かりやすくまとめることができていたと思います。発表しなかった皆さんも含めて、今回の研究によって身に付いた力で、能美市を支える生徒としてこれからもがんばってください」と呼びかけていました。

SDGsにつながる地域の持続的な発展や、抱える課題についての研究成果を発表/能美市立辰口中学校

授業を終えて〜児童・生徒・先生からの感想〜

○生徒から
「今まで知らなかったことや社会の現状などがたくさん知れて面白かった」
「発表の中で提言されたものが実装されると、いろいろな人が住みやすい世の中になると思う」
「アンケートなどを活用し、多くの情報を取捨選択していて、説得力のある発表だった」
「今日の発表にあった内容を実現できれば、能美市がさらに豊かになり、安全・安心な暮らしが営めると思った」
「防災マップの見方や外来生物と出会ったときの対処など、今日学んだことを実際に活かしていきたい」

○先生から
「生徒たち一人一人が自分が興味を持ったテーマを本気で調べて、分かったことを発表する学習に取り組んだことで、伝える力や情報を活用する力、考える力、比較する力、提言する力などが育まれたように思います。今日発表した内容をきっかけに、生徒たちに地域に出て体験することの大切さを感じてもらいながら、実際に能美市や石川県と関わるような機会もつくっていきたいですね」

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