教育情報

辰口地区こどもサミット

遠くの小学校や大学ともつながったオンラインサミット
「こどもサミット SDGsを考えよう!」

日本海開発が企画し、金沢星稜大学や北陸先端科学技術大学院大学の教員・学生なども参加して、能美市の各小学校で行われてきた環境学習の授業。その活動報告として、市内の3地区で「こどもサミット」が開催されました。2022年2月18日に寺井地区、2月25日に辰口地区、3月3日に根上地区でそれぞれ開かれ、地区内の小学校をはじめとする参加者たちが、各拠点からリモートでつながるオンライン会議形式で、学習の成果を発表しました。

日本海開発の南純代社長が司会を務め、まずは各小学校からの自己紹介として、学校生活の目標や日々の活動などを分かち合いました。地元で国の特別天然記念物のトキを飼育している行谷小は、トキに関する学習の内容について紹介してくれました。能美市でもいしかわ動物園でトキが飼育されていることから、辰口地区の児童たちも熱心に耳を傾け、「学校内からトキの姿を見かけることもあります」との言葉には驚きの声も上がっていました。

その後は辰口地区の3小学校で、「トレードオフカード」によるカードゲームを通じて能美市でのSDGsを考えるワークショップが行われました。小学校ごとに複数のチームに分かれ、同じ1つの課題に対して、以前の授業で取り組んだ経験を活かしながら、能美市の地域資源が書かれたカードを並べて、それらを用いた解決方法を考えました。「ゴミの分別が守られず、リサイクル費用が高くなる」との課題に対して、「スタンプやポイントを発行して、楽しんで分別してもらう」「ロボットに分別させて人件費を減らす」「ネットのクラウドファンディングで費用を調達する」「ゴミの量自体を減らす工夫をする」など、さまざまな視点からの解決案が発表されました。

金沢星稜大の学生たちは「私たちも思いつかなかったユニークなアイデアがたくさんありましたね」と感心し、井上教授も「新しい技術で世界を良くしていくためには、日頃からのみんなのつながりも大切です。皆さんが元気に語り合う姿を見て、能美市の未来にとって、とても心強いと感じました」と感想を述べました。最後に南社長が子どもたちに「今日の発表や環境絵日記の取り組みで学んだことを忘れず、一緒に楽しい能美市をつくっていきましょう」と呼びかけて、サミットを締めくくりました。

各拠点からオンライン会議形式で、学習の成果を発表しました。

授業を終えて〜児童・生徒・先生からの感想〜

○児童・生徒から
「普段は会えない人たちと交流して、自分たちでは出てこない考え方を聞けました。将来、大人になってもSDGsについて考えていきたいと思いました」
(辰口中央小学校)

「同じ小学校の友達やほかの小学校のみんなから、いろいろな意見を聞けたのが楽しかったです。SDGsのことがよく分かりました」
(宮竹小学校)

「同じ中学校に上がる同級生の声が聞けて、中学校生活が楽しみになりました。今日みんなから聞けた意見は、次に同じ問題を考えるときの参考にしたいです」
(和気小学校)

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