SDGsインタビュー

SDGs Interview

先輩から受け継ぐ地域への思い

髙畠 泰大さん能美市商工会青年部 部長

髙畠泰大さんは能美市で住宅の基礎工事を手掛ける建設会社を経営するかたわら、市商工会青年部のメンバーとして、地域の子どもたちに向けたイベントの運営などに取り組んできました。2021(令和3)年4月には青年部長に就任。のみSDGs専門分科会の委員も務めるなど、次の世代にも誇れる能美市づくりに力を尽くしています。

のみ指標/「つなぐ」お人柄
要素:交流・イベント

活動目標:
市外から訪れる人に魅力があるイベントをしよう

子どもたちが喜ぶイベントづくり

長崎県に生まれて金沢市で育った私は、結婚後の2003(平成15)年に当時の辰口町に移住して今の会社を創業しました。商工会に入会したのは、そのときにお世話になった先輩経営者の方々に誘っていただいたからです。間もなく三つの町の合併で能美市が誕生すると、商工会も合併して規模が大きくなり、活動の幅も広がっていきました。

現在の能美市商工会青年部には、45歳までの若手経営者が参加していて、「のみごっこ」や「イージードッヂ」といった毎年恒例のイベントは、企画から運営までをすべて自分たちの手で行っています。私は入会した当初はただ言われた通りに手伝っているだけでした。しかし現場で子どもたちが生き生きと楽しんでいる姿を見たり、親子が「楽しかったね」と話している声を耳にしたりするたびに、だんだん青年部の活動に喜びとやりがいを感じられるようになっていきました。今では能美市の子どもたちがふるさとを誇りに思ってもらえる機会になるように、一つ一つのイベントに全力で取り組んでいます。

石川県内に広めたいSDGsの大切さ

先輩方からのバトンを受けて、青年部長を任された2021(令和3)年には、のみSDGs専門分科会の委員にも選ばれ、市民や企業によるSDGs活動を支援するパートナーシップ制度の内容づくりに関わっています。行政や大学、大企業など、さまざまな組織から参加する委員の皆さんと話していると、立場によって関わり方や活動の仕方は違っても、それぞれが地域の中で担っている働きは、すべてSDGsの実現につながっていると感じます。

青年部長としてはコロナ禍の中でも開催できるイベントを工夫し、リモート会議も活用して毎月の例会を続けられるように努めてきました。2年の任期を終える頃には青年部を卒業する年齢を迎えますが、先輩方が当たり前のように地域に尽くしてきた姿を思い起こして、その素晴らしい伝統を後輩に受け継いでいくことが部長としての私の使命だと考えています。能美市商工会は石川県で最も会員数が多い商工会でもあります。私たちがSDGsに力を入れることで、誰一人取り残さない地域振興の取り組みを県内全体にも広げられたらうれしいですね。

2030年の能美市のありたい姿は?

能美市の最大の魅力はやはりお人柄の温かい人々が集まっていることではないでしょうか。市民の誰もが明るく笑って過ごせる地域であり続けることがSDGsの達成にもつながるはずです。

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