お知らせ

第4回パートナーズ交流会&勉強会を開催しました

2023.10.26#お知らせ#イベント情報

7月28日(金)に辰口福祉会館にて、「第4回のみSDGsパートナーズ勉強会&交流会」を開催しました。
昨年度に引き続き、今年度も、のみSDGsパートナーズの皆さんを対象にした「パートナーズ勉強会&交流会」を開催していきます。

今年度は、昨年度から開催方法を変えて、課題解決とパートナーズ同士の交流に特化した2つの型を定期的に開催していく予定です。

今回は課題解決に特化した、「課題解決型」の交流会を開催しました。

パートナーズプレゼン SDGsの活動を進めていく時に生まれる課題や悩み

今回は、パートナーズから、東京海上日動火災保険株式会社 金沢支店 小松支社 野口様、花川様、そして能美市から、地域共生推進のための行政の横糸プロジェクトメンバーである、中西、葛西、石田から取り組み紹介と取り組みを進めていく中で生まれた課題や悩みについてお話しいただきました。

東京海上日動火災保険株式会社は、全国各地で地域の課題に寄り添った活動を展開しています。今回は、石川県で行っている活動を中心にご紹介いただきました。

「東日本大震災の記憶が薄れないうちに、災害から命を守る行動を子どもたちに促したい」という思いで、2012年から「ぼうさい授業」を全国で行っており、直近では、水害・土砂災害をテーマに、お隣の小松市で「ぼうさい授業」を開催しています。

この取り組みはこれまで、全国の小学校で延べ約1,000回以上開催され、約75,000人以上の児童が参加しており、その他にも、クリーンビーチ活動と海洋ごみ問題をテーマとしたカードゲームを組み合わせた親子向けのイベントや、がん検診促進・熱中症の注意喚起のためのピンクリボン運動を行う等、地域の住民を巻き込んで、様々な取り組みを行っています。

SDGsの取り組みを進めていくことで、
●SDGsをまったく知らない状態から、活動に参加することでSDGsを意識するようになった。
●活動に参加する、地場の皆さんと関係構築をすることができた。
●自社のブランド力を強化することができた。
このようなメリットを感じたと語られていました。

また、取組を進めていく中で、
●SDGsの活動は、お金や時間がかかってしまうものだけど、継続していくために必要な人材・つながりをどのように確保していくか?
●人材やつながり以外に必要な要素は何か?
といった課題や悩みが参加されたパートナーズの方々に共有されました。

能美市では、あたたかい互助での助け合い・支え合い活動が行われ、誰もが地域で安心して生活できる地域共生社会の実現を目指して、市の関係部署の縦割りから丸ごとへの転換を図った「横糸プロジェクトチーム」が結成されています。

「横糸プロジェクトチーム」では、市民の声をもとに
①助け合い・支え合い支援(地域力強化)
②互助活動支援
③相談支援
④地域医療・介護
⑤健康づくり・予防
5つのテーマを設定し、横断的なプロジェクトに取組んでいます。

今回のプレゼンでは、「横糸プロジェクトチーム」に所属している、いきいき共生課、福祉課、子育て支援課の担当者から①助け合い・支え合い支援のテーマについて、取り組みの紹介と取り組みを進めていく上での課題や悩みが共有されました。

●高齢者や障がいのある人、生活困窮者などのちょっとした困りごとを助け合う互助活動について、担い手不足や高齢化、機材や食品などの物資不足、ファンドや寄附で賄っている資金面に不安がある。
●市民に対する障がいの地域理解・普及啓発のイベントを開催しているが、幅広い層の市民の参加が少なく地域理解が促進されているのか分からない。イベントにこだわらない、障がいの地域理解促進方法が知りたい。
●次代を担う子どもたちとの地域交流、地域貢献に関して、これまでも様々な活動を行ってきているが、地域の人の顔が見える環境の中で、地域で子どもを育てる、地域とつながっていくためのアイデアが知りたい。

会員同士で課題の解決策や協力できることを考える

今回の交流会&勉強会では、東京海上日動火災保険株式会社、能美市役所横糸プロジェクトチームから共有された課題や悩みに対する解決策やアイデア、そして個人や会社として協力できることを話し合う時間を設けました。

20分ほどのグループワークを、メンバーを変えて2ターン行いましたが、積極的に課題に対するアイデアやリソースが提案されていました。
発表で共有いただいた内容の一部を下記に掲載します。

A:SDGsの活動を継続していくために必要な人材・つながりをどのように確保していくか
●能美市の各企業や団体は、それぞれ良い取り組みをしているのでもっと共有できる場や表彰制度をつくり、アピールする。

B:高齢者や障がいのある人、生活困窮者などのちょっとした困りごとを助け合う互助活動
●のみ地域力強化支援ファンドの活用対象を拡大する。小中高校生に地域のお助け隊になってもらい、高齢者や障がいのある人と触れ合う機会を生み出す。地域の互助活動を促進するリーダーを育成する。

C:次代を担う子どもたちとの地域交流・地域貢献
●子どもたちと一緒にできる社会奉仕活動を考えて、大人も子どもも一緒に取り組む。環境教育、SDGs教育、食育講座を通して、地域の方々と子どもたちが学び合える場をつくる協力ができる。

D:市民に対する障がいの地域理解・普及啓発
●イベントに来てもらうだけでなく、障がいのある方自身が地域の活動に出向いて市民と触れ合うことができる支援を行う。企業としては工場見学、学校としては子どもたちと触れ合える場を提供できる。

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
次回は、パートナーズの皆さんがお互いを知り、つながりを生み出す交流会を開催します。

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